二色性色素

三井化学ファイン株式会社では、三井化学グループの機能性色素（二色性色素）事業譲受により、主にモノクロディスプレイ用途に二色性色素を販売して参りました。
当社は、世界的に主要な二色性色素メーカーの一つで、数十年に渡る多くの企業の採用実績があります。

近年他分野へ展開すべく、市場急伸が予測されている調光フィルム向けとして、ご評価を戴いております。
現在、白色や、黒色など少しずつ調光フィルムの普及が始まっておりますが、これらは色素自体を使っていないものや、フィルム自体を着色したものであり、スイッチをオンオフしても透明と散乱状態を切り替えるのみで、透過する光の量自体はほぼ変わりません。このような特徴を、展示会にてお客様に提案させて戴いております^※2。

一方、当色素を用いたフィルム（ノーマルモードの場合）は、上記とは異なり、電源がオフの状態（遮蔽時）では光を吸収する為、電源オンの透明の時と比べ、透過する光の量を少なくすることが出来ます。現在普及し始めた従来品より高品位のものとして、自動車の窓などへのウィンドウフィルムとしての採用が期待されます。また、当社のアントラキノン系色素は、その化学構造から高い耐光性が期待され、液晶性フィルムに特に適していると考えております。

• ※1.調光フィルムは、外部刺激、主に電気刺激（スイッチのオン/オフ）により、透明状態と散乱（濁った）状態を切り替えることが出来る機能性フィルムです。当社の二色性色素を用いる液晶方式、ボーイング社の航空機Boeing 787 Dreamlinerの窓に採用されている別方式（エレクトロクロミック）など複数の方式が有ります。自動車、鉄道、航空機などの輸送車輛のサイド・リア・ルーフなどのウィンドウフィルムとして、会議室や商談スペース、工場の見学通路などのプライバシー防止を保つことが出来る間仕切りやブラインドとして、もしくは、プロジェクタの映像が投影されるスクリーンとして使われます。
  液晶性調光フィルムは、その中でも、応答速度が速く、色素によりカラーバリエーションが多様で、低コストが期待できるロール・トゥ・ロール方式で製造できるなど、優れた方式です。
• ※2.展示会リーフレット_二色性色素＆スマートウィンドウ_第9回高機能プラスチック展(2020)

• SMC, Corp.（二色性色素韓国代理店）
• マエダ化成株式会社
• 山本化成株式会社（製造委託先）　　　キーワード：　スマートウィンドウ、スマートガラス、液晶ウィンドウフィルム、液晶フィルム、機能性フィルム、電子シェード、電子調光シールド、光制御ガラス、液晶ブラインドフィルム、PDLCフィルム、PNLCフィルム、GHLCフィルム   Keywords; Smart Window, Smart Glass, Dimming film, Tint Film, LC Window film, Switchable windows, LC window, LC film, Functional film, Electronic shade, Electronic dimming shield, Light control glass, LC blind film, PDLC film, PNLC film, GHLC film, Polymer dispersed liquid crystal, Polymer network liquid crystal, Guest-host liquid crystal